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「供養」の常識が肝心!

凶相墓と呼ばれるものには、ほかにもまだあります。

■「〇〇家累代之墓」として、一基のお墓の中に代々の遺骨をおさめてまつる。
これは、いくつもの霊が一ヵ所に押し込まれることになります。
圧迫感に苦しむ霊が子孫にとりつき、災いをもたらすから凶相だといいます。

■境界石に沿って高い外柵をめぐらすのはいけない。またその外柵に鉄などの人工物を用いるのはタブーとされています。

■お墓の周りに砂利や小石をきっちり敷き詰めると、お墓は自然の生気が受け入れにくくなり、結果として家運の衰退をもたらす。

等々。。。

墓相学が強くいうのは、前述したように、今この世に在る人間さらには子孫に及ぼすお墓の影響です。
たとえ、先祖供養がその文脈の中に表れていても、つまるところ現世(あるいはその延長線上にある未来)の利害損失を、主な説得材料にしています。

しかし、お墓というのは、その形をかりて、われわれが先祖の霊とこころを通わすためにあります。
供養をあつくしたから好運を期待するといった考えが入り込む余地はないはずです。

要するに、墓相学が多岐にわたって定める吉凶の細目も、それが(先祖供養の)常識にかなったものであるなら、ことさら墓相を持ち出すこともありません。

供養のこころを持った人間の「吉相墓」というものが、いろいろな形をとって表れてもよいのではないでしょうか。

バランスが悪く、強風や地震がくれば倒れるかもしれないお墓は、凶運をもたらすからタブーなのではありません。
先祖を追慕する気持ちがあれば、そのような霊を安らかに眠らせないお墓は建てるはずがないからです。

お墓に人工的素材を用いるなといっても、環境条件で使わざるを得ないケースもままあります。
その中で、できるだけ自然さを失わないよう努力すれば、それは供養のこころの発露です。

墓相学のいう祟りを気にするよりも、先祖をまつる際の常識、お墓の常識を深く知った方が、供養のこころを大いにあつくします。

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